投球障害

投球障害肩とは?野球選手の肩の痛み|原因と予防法を徹底解説

2025.10.30

「最近、投げると肩が痛い…」 「全力で投げられなくなった…」 「このまま野球を続けられるか不安…」

野球をする子供たちや選手の多くが経験する投球障害肩(とうきゅうしょうがいかた)

甲子園を目指す球児たちにとって、肩の痛みは夢を諦めざるを得ない深刻な問題です。

実は私自身も、高校時代に県大会決勝まで進みながら、その後の怪我でプロ野球の夢を諦めた経験があります。

だからこそ、同じような思いをする子供たちを一人でも減らしたい。 その想いで、甲子園の近くに整体院を開業しました。

今回は、整形外科での勤務経験10年、肩治療専門の整体院院長が、投球障害肩の原因・症状・予防法・治療法を詳しく解説します。


投球障害肩とは?

投球障害肩の定義

投球障害肩とは、野球の投球動作によって引き起こされる肩の痛みや機能障害の総称です。

医学的には、以下のような疾患が含まれます:

  • 腱板損傷(けんばんそんしょう)
  • 肩峰下インピンジメント症候群
  • SLAP損傷(上方関節唇損傷)
  • リトルリーグショルダー(上腕骨近位骨端線離開)
  • ベネット損傷
  • 肩関節不安定症

なぜ野球で肩を痛めるのか?

野球の投球動作は、人間の肩関節の構造上、非常に負担の大きい動作です。

投球時の肩への負担:

  • 肩の回転速度: 約7,000度/秒
  • 肩にかかる力: 体重の約80〜100%
  • 腕の遠心力: 体重と同じくらいの力

つまり、投げるたびに肩には体重分の負荷がかかっているのです。


投球障害肩の主な症状

初期症状(軽度)

  • ✅ 投球後に肩が重だるい
  • ✅ 全力で投げた後だけ痛い
  • ✅ 翌日に肩が張る
  • ✅ ウォーミングアップで痛みが消える

この段階で対処できれば、悪化を防げます!

中期症状(中等度)

  • ✅ 投げている最中に痛みが出る
  • ✅ コントロールが定まらない
  • ✅ 球速が落ちた
  • ✅ 投げるのが怖くなる
  • ✅ リリースポイントがずれる

この段階で無理をすると、重症化します

後期症状(重度)

  • ✅ 投げる動作ができない
  • ✅ 日常生活でも肩が痛い
  • ✅ 腕が上がらない
  • ✅ 力が入らない
  • ✅ しびれがある

この段階では、長期の治療が必要です


投球障害肩の5つの原因

原因1: オーバーユース(使い過ぎ)

最も多い原因が、投げ過ぎです。

危険な投球数:

  • 小学生: 1日50球以上
  • 中学生: 1日70球以上
  • 高校生: 1日100球以上

危険な練習頻度:

  • 週7日連続で投げる
  • 休養日がない
  • 複数のチームに所属

特に成長期の子供は、骨・筋肉・靭帯が未発達なため、大人以上に注意が必要です。

原因2: 不良フォーム

間違った投球フォームは、肩への負担を増大させます。

肩を痛めやすいフォーム:

  • ✅ 肘が下がっている
  • ✅ テイクバックで腕が後ろに行き過ぎる
  • ✅ 体の開きが早い
  • ✅ 手投げになっている(下半身が使えていない)
  • ✅ リリースが早い or 遅い

正しいフォーム = 肩への負担を分散

原因3: 筋力・柔軟性の不足

必要な筋力:

  • インナーマッスル(腱板)
  • 肩甲骨周りの筋肉
  • 体幹(コア)
  • 下半身

必要な柔軟性:

  • 肩関節の可動域
  • 肩甲骨の動き
  • 胸椎(背骨)の柔軟性
  • 股関節の柔軟性

これらが不足すると、肩だけに負担が集中します。

原因4: ウォーミングアップ・クールダウン不足

ウォーミングアップ不足:

  • 筋肉が温まっていない状態で投げる
  • 急に全力で投げる

クールダウン不足:

  • 投球後のケアをしない
  • 疲労が蓄積する

特に冬場や朝一番は、筋肉が硬いため要注意です。

原因5: 肩以外の問題

実は、肩以外の問題が投球障害肩の原因になることも多いです。

チェックポイント:

  • 股関節が硬い → 下半身が使えない → 手投げになる
  • 胸椎が硬い → 体が回らない → 肩だけで投げる
  • 肩甲骨の動きが悪い → 肩への負担増加
  • 体幹が弱い → バランスが悪い → 肩に負担

全身のバランスが重要なのです。


年代別の投球障害肩

小学生(リトルリーグ期)

特徴的な疾患:

  • リトルリーグショルダー(上腕骨近位骨端線離開)

原因:

  • 成長期の骨が弱い
  • 投げ過ぎ
  • 硬式ボールの使用

注意点:

  • 骨の成長線が損傷
  • 適切に治療しないと成長障害のリスク

中学生(シニア・ボーイズ期)

特徴的な疾患:

  • 腱板損傷
  • インピンジメント症候群

原因:

  • 急激な筋力増加に骨が追いつかない
  • 練習量の増加
  • フォームの変更時期

注意点:

  • 第二次成長期と重なる
  • 体のバランスが崩れやすい

高校生以上

特徴的な疾患:

  • SLAP損傷(関節唇損傷)
  • 肩関節不安定症
  • 腱板断裂

原因:

  • 長年の蓄積
  • ハイレベルな競技
  • オーバーワーク

注意点:

  • 重症化しやすい
  • 手術が必要になることも

投球障害肩の予防法(5つのポイント)

ポイント1: 適切な投球数管理

ガイドライン:

年代1日の投球数週の投球数
小学生50球以内200球以内
中学生70球以内350球以内
高校生100球以内500球以内

休養日:

  • 週1〜2日は投げない日を作る
  • 連投は避ける
  • 疲労を感じたら休む

ポイント2: 正しいフォームの習得

チェックポイント:

  • ✅ 下半身から始動
  • ✅ 体幹を使って回転
  • ✅ 肩甲骨をしっかり動かす
  • ✅ 肘の高さを保つ
  • ✅ リリース後のフォロースルー

フォーム指導者の重要性:

  • 経験豊富なコーチに見てもらう
  • 定期的にフォームチェック
  • ビデオ撮影で客観的に確認

ポイント3: インナーマッスル強化

腱板(ローテーターカフ)トレーニング:

  • チューブトレーニング
  • 軽いダンベルでの回旋運動
  • プランクなどの体幹トレーニング

ポイント:

  • 重い重量は不要
  • フォームを重視
  • 毎日コツコツ継続

ポイント4: ストレッチ・柔軟性の向上

投球前(ウォーミングアップ):

  • 動的ストレッチ(体を動かしながら)
  • 肩甲骨の動きを良くする
  • 股関節の可動域を広げる

投球後(クールダウン):

  • 静的ストレッチ(じっくり伸ばす)
  • 肩・肩甲骨周りを中心に
  • アイシング(15〜20分)

ポイント5: 全身のコンディショニング

重要な部位:

  • 股関節の柔軟性
  • 胸椎(背骨)の柔軟性
  • 体幹の安定性
  • 下半身の筋力

定期的なメンテナンス:

  • 整体・治療院でのケア
  • トレーナーによる評価
  • 痛みがなくてもチェック

投球障害肩になったら?治療の流れ

ステップ1: 安静・投球中止

初期対応:

  • 痛みがある場合は投球を中止
  • 無理に投げ続けると悪化
  • アイシング(15〜20分)

休養期間の目安:

  • 軽度: 1〜2週間
  • 中等度: 1〜2ヶ月
  • 重度: 3ヶ月以上

ステップ2: 医療機関での診断

整形外科での検査:

  • 問診・触診
  • レントゲン
  • MRI(腱板損傷、SLAP損傷の確認)
  • 超音波(エコー)

正確な診断が重要:

  • どの組織が損傷しているか
  • 重症度はどの程度か
  • 手術が必要かどうか

ステップ3: 保存療法 or 手術

保存療法(手術しない治療):

  • 安静
  • 薬物療法(消炎鎮痛剤)
  • リハビリ
  • 整体・理学療法

手術療法:

  • 腱板断裂
  • SLAP損傷(重度)
  • 関節唇損傷

ステップ4: リハビリ・復帰プログラム

段階的な復帰:

  1. 安静期(痛みを取る)
  2. 可動域回復期(肩を動かす)
  3. 筋力強化期(インナーマッスル)
  4. 投球動作獲得期(シャドーピッチング)
  5. 投球再開期(軽い投球から)
  6. 完全復帰

焦らない!段階を飛ばさない!


甲子園整体院てるスタジオの投球障害肩治療

当院は、肩治療に特化した整体院です。

なぜ投球障害肩の治療に強いのか?

院長自身が元野球選手
高校時代、県大会決勝まで進むも甲子園出場ならず。その後、怪我でプロ野球の夢を断念した経験があります。

整形外科医一家の医学的知識
父は沖縄県硬式野球連盟理事を務め、兄とともに肩関節専門の整形外科医として活躍しています。

整形外科での10年の経験
多くの野球選手の肩を診てきた経験があります。

甲子園の近くだからこその使命感
自分と同じように怪我で夢を諦める子供を減らしたい。その想いで甲子園の近くに開業しました。

当院での治療の特徴

1. 投球フォームの評価

  • 動画撮影でフォームチェック
  • どこに負担がかかっているか分析
  • フォーム改善のアドバイス

2. 全身からのアプローチ

  • 肩だけでなく、股関節・胸椎・肩甲骨もチェック
  • 投球動作に必要な全身の動きを改善

3. 段階的な復帰プログラム

  • 無理のない復帰計画
  • 投球再開のタイミング判断
  • 再発予防のトレーニング指導

4. 予防的メンテナンス

  • 痛みがなくても定期チェック
  • シーズン前のコンディショニング
  • 大会前後のケア

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こんな方はぜひご相談ください

野球少年・学生選手

  • 投げると肩が痛い
  • 全力で投げられない
  • 球速が落ちた
  • コントロールが定まらない
  • このまま野球を続けられるか不安

親御さん

  • 子供が肩の痛みを訴えている
  • どこに連れて行けばいいかわからない
  • 投球数管理について相談したい
  • 予防的にケアしたい
  • セカンドオピニオンが欲しい

社会人・草野球選手

  • 昔の怪我が再発した
  • 久しぶりに投げたら痛い
  • まだまだ野球を続けたい

最後に|甲子園を目指す球児たちへ

私は高校時代、県大会決勝まで進みながら甲子園に届きませんでした。

その後、社会人野球を経てプロを目指しましたが、肩と膝の怪我で夢を諦めました。

「もっと早く適切なケアをしていれば…」 「正しい知識があれば…」

今でもそう思うことがあります。

だからこそ、甲子園を目指す球児たち、野球を愛する子供たちには、 同じような思いをして欲しくないのです。

肩の痛みは、我慢するものではありません。 適切なケアをすれば、必ず改善できます。

整形外科医一家の知識と、自分の経験を活かし、 あなたの野球人生を全力でサポートします。

甲子園の土を踏む夢、一緒に守りましょう。


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甲子園整体院てるスタジオ
院長 照屋(てるや)

元野球選手 / 整形外科勤務経験10年 / 肩治療専門

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